男ファッション
男性ファッション誌の草分け的存在は、やはりMEN’S NON-NO(メンズノンノ)をおいて他にはないでしょうね。
MEN’S NON-NOは、1986年に集英社から創刊された、女性ファッション誌non-noの男性版です。
創刊以来、毎年5月号から7月号で、オーディションの参加者が一般募集され、グランプリに選ばれると、1年契約でMEN’S NON-NOの専属モデルになれます。
創刊当時は、風間トオルと阿部寛がMEN’S NON-NOの代表的なモデルでした。
特に、阿部寛は創刊号から43号まで連続で表紙を飾り、『世界で最も同じ雑誌の表紙を連続して飾った人物』としてギネスブックにも載っています。
この男性ファッション誌MEN’S NON-NOからは、他にも多くのモデルがデビューしましたが、俳優の田辺誠一やミュージシャンのマーク・パンサーも専属モデルの出身です。
MEN’S NON-NOでは、20代向けにデザイナーズ系のブランドを中心に男性ファッションが紹介されています。
これに対して、従来の男性ファッション誌には見られない切り口で、男性ファッションの情報を発信し続けているのが、マガジンハウスのPOPEYE(ポパイ)です。
POPEYEは1976年に平凡出版より創刊され、1970年代後半のアメリカ西海岸のスタイルを日本に初めて紹介したことでもよく知られています。
流行を追い求め読者に紹介する、という形の単なる男性ファッション誌の枠を超え、ライフスタイルそのものにまでこだわり、独自のPOPEYE文化を発信しているとも言えるでしょう。
『気分は○○』や『スグレモノ』、『○○大好き少年!』など、多くの流行語もPOPEYEから生み出されました。
POPEYEには田中康夫や泉麻人、山本コテツなどが寄稿していたこともあり、かつては石川次郎が編集長を務めたこともあります。
MEN’S NON-NO、POPEYEとともに、20代から人気を集めた男性ファッション誌が講談社のホットドッグ・プレスです。
1979年に創刊されてから、男性ファッションや恋愛マニュアルなどの情報を提供する雑誌として、たくさんの読者を獲得していました。
クリスマスやバレンタインデーなどの企画で、若者達のデート文化に大きな影響を与えていました。
また、ハードボイルド作家の北方謙三は『青春相談 試みの地平線』を、つんくは『つんくの四位狙い』を長期連載し好評でした。
しかしながら、残念なことに、2004年12月号からは休刊となっています。
男性ファッション誌も次から次へと新しく創刊され、生き残っていくのはかなり厳しいものなのかもしれませんね。