カジュアルファッション
カジュアルファッションも多様化の時代を迎えています。
カジュアルという用語がファッションの世界ではよく使われます。この「カジュアル」という言葉は「フォーマル」の対義語、つまり正式な場ではないことを意味する言葉です。そこから普段着、堅苦しくない服に対して使われるカジュアルファッションという分類が生まれました。
つまり気軽に、普段着感覚で着ることができる服ということになります。着ていてリラックスで、見ている側にも堅苦しい印象を与えない、そんなイメージがカジュアルファッションの本来の意味と言えます。
しかし、ファッションの多様化によってカジュアルファッションという概念もより幅広くなっています。そもそも「普段着」というのがクセ者。いってしまえばファッションのほとんどは普段着です。そのため、現在ではさまざまなスタイルがカジュアルファッションとして扱われるようになっています。
カジュアルファッションとして最近注目を集める機会が多いものとしてまず「ストリート系」が挙げられます。これはメディアやメーカー主導ではなく、街、つまりストリートから自然発生的に生まれたファッションスタイルのことです。音楽やサブカルチャーとの関連が深いことが特徴で、普段着という観点から言えば間違いなくカジュアルと言えますが、価値観の違う人からはそう受け止められない面もあります。
迷彩服など軍服をイメージさせるファッションスタイルの「ミリタリー系」もカジュアルファッションとして扱われることもあります。
これらのスタイルはどちらかと言えば「普段着」や「リラックス」ではなく、「着崩している」という点からカジュアルとして扱われているような観があります。
一方、言葉本来の「カジュアル」として最近注目を集めているのがナチュラル系です。これは文字通り自然体の、ブランド品でゴテゴテと着飾らずにリラックスしたファッションを楽しむというスタイルです。
このように、多様化しつつあるカジュアルファッションですが、本来のカジュアルファッションのイメージを大事にしている雑誌もあります。カジュアル系のファッション雑誌としては「sweet」「non-no」「an-an」「mina」など知名度のあるものがあり、一定の影響力を持っています。これらの雑誌が紹介するスタイルが本来のもの、という捉え方もできるでしょう。
これからさらに多様化が進めばカジュアルファッションが好きな人同士でも価値観がまったく合わない、といった事態も増えてくるかもしれません。